楽書倶楽部第五回親睦会
挨拶 前園博子 楽書倶楽部主宰者
あらためまして皆さんおはようございます。
第五回親睦会にようこそお越しくださいました。 初めての方、六年ぶりの方、そして近くにいながらなかなかお会いできなかった方々とこうして一堂に会してお話できますことをとても嬉しく思っています。名前は知っていても面識のない方がほとんどだと思います。この機会に多くの方と会話を交わし親交を深めてもらいたいと思っています。
楽書倶楽部も十三年の年月を重ね、本も六十九冊も出させて頂きました。次号は七十の大台にのります。七十号です。始めたときは七十号にまでいけるなんて想像もしていませんでした。すべて皆様のおかげです。そして石田さんはじめスタッフの方々がボランティアで一生懸命頑張ってくださったおかげでもあります。心から感謝しています。
先ほどの黙祷の時にテレビに流されたお写真を見てお分かりのように多くの方々が亡くなられました。写真を見ているとそれぞれの方との懐かしい思い出がよみがえって胸を熱くしています。きっと黄泉の国から応援してくださっていると信じています。楽書倶楽部はまだまだ健在です。こんなにお元気な方々がいらっしゃるのですから。これからも十分ご自愛くださいまして梅崎先生を目標に元気で長生きそしてボケないように心掛けてこれからの人生を過ごしてください。私たちスタッフも皆さまと共に頑張っていきたいと思っています。楽書倶楽部は皆さまの本です、これからもどうぞ宜しくお願いします。
最後になりましたが親睦会を開催するにあたり、大勢の方々からご祝儀とたくさんのプレゼントを頂きました。有難いことです。そしてまた石田さんをはじめスタッフそしてお手伝いに来てくださった方々のご協力で本日の親睦会を開催することが出来ました。本当に有難うございました。それから今日ここにそれぞれの事情でこれなかった方々から皆さまにくれぐれもよろしくとの伝言を頂いています。
さて、今日の一日が皆さまにとって楽しいひと時になりますようにどうぞ気楽にお過ごしください。 ご出席本当にありがとうございました。
御挨拶 梅崎嘉明先生
親睦会に寄せて
梅崎嘉明
皆さんお早うございます、本日は楽書倶楽部第五回親睦会で御座いまして、このように沢山の方々の出席をいただいて大変ありがとうございます。作品は毎号拝見していますが、面識のない方が多いので、こうした交流会で知り合えることは、大変意義深いことでありまして欣喜にたえません。
思い返してみますと、この冊子が創刊されたのは二〇一〇年でありまして、その頃の書物は十名内外の投稿者で二〇ページそこそこの書物でしたが、あれから十三年、今では四十数名の投稿者となり、百五〇ページの同人誌となり、日系コロニアで知られるような同人誌になりました。
昨今は移民一世の老齢化で多くの書物、また団体の減少がつづいているわけですが、楽書倶楽部は投稿者の増えつづけているのは奇跡に近い現象ではないでしょうか、喜ばしいことです。
これひとえに編集者、および編集スタッフの努力によるもののようです。一般の雑誌にはある規定があって、集まった作品は選者によって取捨選択されるわけですが、楽書倶楽部はこれと言った規定がなく、集まった作品は殆んど採用されているようで、自信のない方でも活字になれば嬉しく、励まされるもので、何回も書いていると自然と上達するもののようでよい勉強になります。
それを知った友人は、彼が書いているのだったら俺も書いてみよう、と励まされて投稿する。こういう循環がよい刺激になっているようですし、また編集者の人をそらさない寛容さ、親子兄妹のような親密さをもって投稿者に接しておられる前園様の真撃な態度、これは持って生まれた先天的ものでしょうか。
私なども稀に見る立派な方だと感心しながら交わっている次第です。こうした親密さをもって皆さんに接しておられるので、投稿者も自然と編集者を慕い、切るに切れない連帯感をもって書物が盛り上っているわけです。
今後もこの緊密さをもって末永く継続されることを願って、私の挨拶といたします。御静聴ありがとうございました。